乳頭温泉郷 鶴の湯温泉

[2019年8月29日 宿泊]

場所:秋田県仙北市田沢湖先達沢国有林50

交通:JR「田沢湖駅」よりバス40分 アルパこまくさバス停 送迎車15分

泉質:[白湯]含硫黄ーナトリウムー塩化物・炭酸水素塩温泉 (2817g/kg)、[黒湯]含硫黄ーナトリウムー塩化物・炭酸水素塩温泉 (3387g/kg)、 [鶴の湯]ナトリウムー塩化物・炭酸水素塩温泉 (3387g/kg) 、[中の湯]含硫黄ーナトリウム・カルシウムー塩化物・炭酸水素塩温泉 (3131g/kg)

費用:宿泊費8790円(朝・夕・入湯税)

日記

2019年8月28日、29日、30日とお休みがいただけました。どうしようかあれこれ思案して、8月26日に鶴の湯温泉さんに電話をしてみたところ、29日なら湯治棟が空いているとのことで予約させてもらい、今回の旅行のプランを立てました。

以前よりいつかは訪れたいなと思っていた乳頭温泉郷です。地元のJRの駅から田沢湖駅までの往復切符を購入して出発です。距離があるので少しだけ割引があります。新幹線特急乗車券は、その都度購入することにしました。

27日の夜は、仕事が終わってから東京上野の「サウナ&カプセルホテル 北欧」さんに宿泊しました。28日は岩手県の白猿の湯が有名な鉛温泉「藤三旅館」さんに宿泊しました。

岩手県の花巻駅から秋田県の田沢湖駅を目指します。盛岡駅までは在来線で行き、秋田新幹線に乗り換えます。こまち号は全席指定ですが、盛岡から先は立席券が購入できるみたいで、少しお安くなりました。立席券は、基本は立って乗車で、指定席の空いてる席があれば、座ってよいという特急券です。今回はじめて知ったので勉強になりました。田沢湖駅まで空席はあったので、ゆっくり座って到着です。

田沢湖駅からは乳頭温泉行きの路線バスに乗ります。鶴の湯温泉さんに宿泊の方は、途中のアルパこまくさバス停から送迎してくれます。

往路は送迎をお願いせず、チェックイン前に乳頭温泉温泉郷をめぐることにしまして、路線バスの終点の乳頭蟹場温泉バス停まで乗車します。道中、田沢湖畔も通過するので、少し田沢湖の景色も楽しみました。

バス停からすぐの「蟹場温泉」さんで「鶴の湯温泉」さんに宿泊することを伝え、湯めぐり帖を購入します。これがあると、各温泉1回ずつ立ち寄り入浴できます。そして温泉をまわるバス「湯めぐり号」にも乗車できます。

蟹場温泉」さん、「大釜温泉」さん、「妙乃湯温泉」さん、「休暇村乳頭温泉郷」さん、「孫六温泉」さん、「黒湯温泉」さんと入浴させてもらい、湯めぐり号で「鶴の湯温泉」さんに到着。

「鶴の湯温泉」さんは、かなりの山奥で、他のところからもかなり離れていて歩くと1時間くらいかかると思われます。最寄りのバス停からも1時間は歩くのではと感じます。建物の入り口の本陣前にくると、その雰囲気に感銘を受けます。まさに秘湯の趣です。

まずは帳場で受付をします。いろいろ飾られていますが、どれもよい旅情感をあたえてくれます。

チェックインして二号館に案内されました。寝るには問題ない広さで落ち着きます。お手洗いは部屋の外です。金庫はないので貴重品は袋にいれて帳場に預けます。テレビはありません。なくても十分満足できます。お布団は食事中に敷いてもらいました。

建物内は、よい雰囲気で、「日本秘湯を守る会」の提灯が輝きます。お風呂は、露天風呂、中の湯、白湯、黒湯、本陣棟内湯、本陣棟貸切風呂が利用できます。

浴衣に着替えてから、さっそくお風呂の方に向かいます。中の湯の小さいながらも濃い湯船で体を慣らし、いままで何度も写真でみてきた露天風呂に向かいます。うっとりするような乳白色の素敵なお湯です。

広い露天風呂で、足元は砂利になっているようです。お湯が注がれているのですが、地面からもぽこぽこ泡立っている場所があります。足元から湧いているようで、とても素晴らしいです。夏期は加水もされているみたいですが、かけながしのお湯は気持ちがよいです。雰囲気もお湯も最高です。

食事は本陣で食べます。テーブルの上ではなく、畳の上にお膳がおいてありました。野菜も多く、しっかり量があり、お腹がいっぱいになります。お魚、芋汁がとてもおいしかったです。いぶりがっこもよかったです。

食事のあとは、白湯、黒湯と楽しみます。いずれも湯船がひとつだけのお風呂です。硫黄の香りがしっかりしますが、源泉が違うみたいです。どちらもよいお湯ですね。しあわせです。

黒湯の方が少し湯船が小さい感じです。黒湯という名前ですが、この日は乳白色でした。

本陣棟内湯、貸切風呂も入りました。どちらもこじんまりの湯船がひとつ。お湯は白湯、黒湯の源泉を使用されています。洗い場があるのは本陣棟内湯だけみたいです。

寝る前にも、露天風呂で素晴らしいひとときを過ごします。夜のあかりのついた風情も最高です。白いお湯とぷくぷく沸き上がる泡をみていたら、時間を忘れるようです。至福の気分のまま、ゆっくり就寝しました。

朝風呂もまずは露天風呂へ。朝の空気を吸いながらの暖かいお風呂は清々しい気分になれます。

朝食もお野菜がたっぷりで、お腹がいっぱいになる量でした。

最後は、白湯と黒湯でしっかり温泉成分を浴びました。やはり硫黄泉はよいですね。

とても名残惜しいですが、チェックアウトして、送迎バスに乗り、鶴の湯温泉さんをあとにしました。

アルパこまくさバス停前まで送ってもらい、「アルパこまくさ」さんで日帰り入浴してから、路線バスで田沢湖駅へ戻ります。田沢湖駅周辺には少しだけ食事処とお土産を売っているお店がありましたので、そちらで手頃なものを買ってかえりました。

帰りも立席券で盛岡駅まで乗車して途中下車します。駅近くの「やぶ屋 フェザン店」さんで、10杯だけのお試しわんこそばを食べてみます。

これは初めての体験ですが、なかなか楽しいですね。10杯だけでも、担当の方が横に立ってお椀をもって順番に移してくださるので雰囲気は十分味わえました。少食なんで、これだけで丁度よかったです。ごちそうさまでした。何事も挑戦が大切ですね。100杯とか食べれる人がいるそうなんで、すごいなあと思いました。

この後、盛岡駅から東京駅、新大阪駅と新幹線で帰っていきます。長時間乗車の疲れをいやすべく、大阪駅で途中下車して、梅田のサウナ「大東洋」さんに立ち寄り、少し体をリラックスさせてからお家に帰りました。

鶴の湯温泉さんは、本当にいいところでした。雪の季節はさらに美しい情景になりそうですね。温泉好きならば、必ず訪れるべき場所です。温泉が好きでなくても、一度は訪れるべきところだと思います。日帰り入浴では混んでいて雰囲気が楽しめない可能性もありますが、宿泊すると良さがとてもよくわかると思います。

本当に素敵な時間をすごさせてもらって宿の方には感謝の気持ちです。またいつの日か訪れて、心と体を癒してもらいたいですね。

※写真の撮影と掲載については確認してます

(2019.9.13)